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クロルピクリン剤の適用表と使用上の注意事項
クロピクテープ
<登録番号> |
<農薬の名称> |
<製造業社> |
第20207号 |
クロピクテープ |
三井化学アグロ(株) |
■詳細
農薬の種類 |
クロルピクリンくん蒸剤 |
物理的化学的性状 |
類白色粉末 水溶性袋入り(9g/包) |
有効成分の種類 及び含有量 |
クロルピクリン・・・・・・・・・55.0% |
その他の成分の種類 及び含有量 |
吸油性粉末等・・・・・・・・・45.0% |
有効年限 |
― |
毒 性 |
劇物 |
魚毒性 |
C類相当 |
販売する場合の容器又は 包装の種類及び材質 並びに内容量 |
28m×8袋/箱 各内装:水溶性ポリビニルアルコール袋 各外装:ラミネート加工プラスチック袋 |
■適用病害虫の範囲及び使用方法
作 物 名 |
適用病害虫名 |
使用量 |
本剤の総使用回数 |
使用方法 |
クロルピクリンを 含む農薬の 使用回数 |
きゅうり |
苗立枯病 (リゾクトニア菌) 苗立枯病 (ピシウム菌) |
〈床土・堆肥〉 2.2m/m² |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
土壌くん蒸
土壌くん蒸 |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
つる割病 ネコブセンチュウ ホモプシス根腐病 |
〈圃場〉 110m/100m² |
メロン |
黒点根腐病 ネコブセンチュウ |
苗立枯病 (リゾクトニア菌) 苗立枯病 (ピシウム菌) |
〈床土・堆肥〉 2.2m/m² |
すいか |
つる割病 ネコブセンチュウ |
〈圃場〉 110m/100m² |
1回 |
かぼちゃ |
立枯病 |
1回 |
きく |
半身萎凋病 立枯病 |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
ねぎ わけぎ あさつき |
白絹病 |
にら |
紅色根腐病 |
1回 |
しょうが |
根茎腐敗病 |
カーネーション |
萎凋細菌病 |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
いちご |
疫病 萎黄病 ネグサレセンチュウ |
ほうれんそう |
萎凋病 |
1回 |
かんしょ |
ネコブセンチュウ |
レタス 非結球レタス (サラダ菜を除く) |
ビッグベイン病 |
サラダ菜 |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
さやえんどう |
根腐病 萎凋病 |
1回 |
チューリップ |
根腐病 |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
なす |
苗立枯病 (リゾクトニア菌) |
〈床土・堆肥〉 2.2m/m² |
1回 |
青枯病 半身萎凋病 |
〈圃場〉 110m/100m² |
ピーマン、 とうがらし類 |
苗立枯病 (リゾクトニア菌) |
〈床土・堆肥〉 2.2m/m² |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
2回以内 <床土 1回 以内、 圃場 1回 以内> |
青枯病 疫病 |
〈圃場〉 110m/100m² |
トマト ミニトマト |
萎凋病 褐色根腐病 ネコブセンチュウ |
苗立枯病 (リゾクトニア菌) 苗立枯病 (ピシウム菌) |
〈床土・堆肥〉 2.2m/m² |
キャベツ |
苗立枯病 (リゾクトニア菌) |
1回 |
トルコギキョウ |
根腐病 立枯病 |
〈圃場〉 110m/100m² |
りんどう |
褐色根腐病 |
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■使用上の注意事項
- 必要量を購入し、外装の開封後は直ちに処理し、使いきること。やむをえず使い残す場合又は外装が破損した場合には、直ちに住宅地から離れた安全な場所に埋めること。
- 本剤は水溶性フィルムの内装に入っているので、内装を濡れた手で触れたり、内装に水分が付着しないように注意すること。
- 温度が低いと本剤のガス化が悪く、十分な効果が得られないこともあるので、なるべく地温が7℃以上の時使用すること。
- 本剤を圃場に処理する場合は、ガスが土中で十分拡散するよう耕起、砕土を十分に行い、丁寧に整地し、90cm間隔の深さ約15cmの溝に1本施用後直ちに覆土すること。覆土後は直ちにポリエチレン、ビニールなどで地表面を被覆し、10日以上経過してから播種又は移植すること。
土中でのガスの拡散は土の湿り気のある時、すなわち土を握って放すと割れ目ができる程度の時に処理するのが最適である。
- 本剤を床土・堆肥に処理する場合は、床土・堆肥を30cmの高さに積み、45cm間隔ごとに約15cmの深さに本剤1本施用する。更に30cmの高さに積み上げ、これをくり返し、最後にポリエチレン、ビニール等で被覆し、7日以上おくこと。
- 地温が15℃以上の時は処理後10日位、また、地温が低い時は処理後20~30日経過するとガスは大体抜けるが、念のためにくわを入れ、土質、気温などによりなお臭気が残っている時はよく切り返し、完全にガス抜きを行ってから播種あるいは移植すること。
うり類は本剤のガスに弱いので、ガス抜きは、丁寧に行うよう注意すること。
なお、ガス抜きの際、水溶性フィルムの一部が土壌中に残っている場合には、土壌中にすき込むこと。
- ミツバチの巣箱周辺での使用はさけること。
- 消石灰などのアルカリ性肥料の施用直後に本剤を処理すると作物に有害な物質を作り、薬害の発生するおそれがあるので、このような肥料はガス抜き後に施用するか、又は本剤処理の10日以上前に施用すること。
- 他剤と混用しないこと。特にカーバム剤及びカーバムナトリウム剤とは化学反応により、発熱し危険であるので、本剤を使用する直前又は直後のカーバム剤及びカーバムナトリウム剤の使用は避けること。
- 処理後の放置期間と効果・薬害との関係は、土壌の種類、腐植土の多少、温度、土壌水分、作物の種類によって一様ではないので、本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないよう注意すること。
特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
- 医薬用外劇物。取扱いには十分注意すること。
誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせること。
本剤は窒息性有毒ガスを発生するので、揮散したガスを吸い込まないよう注意すること。
本剤使用中に身体に異常を感じた場合には、通風の良好な場所で顔を横に向け、体を暖めながら直ちに医師の手当を受けること。
場合によっては、酸素吸入又は人工呼吸を行い、強心剤等を投与する。
- 本剤に使用している包装フィルムは水溶性のため、濡れた手で作業しないこと。
- クロルピクリンは催涙性の刺激を有し、眼、のど、鼻を刺激するので注意すること。ガスが眼に入りひどく痛む時は、多量の水でよく洗い速やかに眼科医の手当を受けること。
- クロルピクリンは皮膚に対して強い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
- 本剤の外包装の開封及び投薬作業の際は吸収缶(活性炭入り)付き防護マスク、保護眼鏡、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。外包装の開封はクロルピクリンガスがこもっている場合があるので屋外にて風下に向かって行うこと。ガス抜き作業の際も同様の防護マスク、保護眼鏡を着用すること。
作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼すること。
- クロルピクリンが衣服等に付いた場合には、脱衣して他のものとは分けてよく洗濯し、本剤の臭気が抜けるまで身につけないこと。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
- 作業中及びくん蒸中の圃場へ小児等作業に関係のないものや家畜、家禽が立ち入らないよう十分注意すること。
- 揮散ガスによる危被害を防止するため、 本剤の処理は朝夕の気温の低い時間帯に行うこと。処理後は直ちに、必ずビニール等で被覆を行うこと。
- 住宅、畜舎、鶏舎周辺での使用に当っては、以下の事項に留意し、ガスによる危被害の発生防止に十分配慮すること。
- 高温期の処理を避け、気温の低い季節に処理するのが望ましい。
- 住宅、畜舎、鶏舎が風下になる場合、処理を控えること。
- 被覆資材は厚めのもの(0.03mm以上)を使用すること。
- 風の強さや向きが変わり、危被害を及ぼす恐れがある場合は、ガス抜き作業を中断すること。
- 本剤をビニールハウス等の施設内で使用する場合、出入口、天窓、側窓等を開け通気をよくして作業を行うこと。
作業後は直ちに密閉し、臭気が残っている期間にはハウス内へ入らないこと。
くん蒸後はハウスを開放し、十分換気した後に入室すること。
- 本剤は水産動植物(魚類、甲殻類、藻類)に強い影響を及ぼすので、河川、湖沼、海域及び養殖池等に本剤が飛散、流入するおそれのある場所では使用しないこと。
- 空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切処理すること。
- クロルピクリンは皮膚に対して強い刺激性がある。
- 直射日光をさけ、鍵のかかるなるべく低温で乾燥した場所に保管すること。盗難、紛失の際は警察に届け出ること。
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(平成27年6月1日更新)