クロルピクリンガスの透過速度はクロルピクリンを使用する時期の気温(地温)と被覆するシートの厚さに関係します。ポリエチレンなどのシートはクロルピクリンのガスを完全に遮断するのではなく僅かずつガスは透過しています。
シートの厚さと温度の違いによるクロルピクリンのガス透過速度の測定を北里大学で実施しました。
厚さ(mm) | 透過速度(g/m²、時間) | |
---|---|---|
20℃ | 30℃ | |
0.02 | 66 | 128 |
0.03 | 46 | 77 |
0.05 | 21 | 42 |
(北里大学)
0.05mmの透過速度は0.02mmの1/3になることに注目してください。
また、温度が20℃から30℃になると透過速度はほぼ倍になります。
気温20℃以下であれば、シートの厚さが0.02mmのものでも十分被覆効果がありますが、気温が20℃以上の場合は0.03mm以上の厚さのシートを使用してください。
関東以西の春季の3月中下旬~4月上旬に使用する場合、気温の年較差が大きく、年によっては20℃以上となる場合があります。